県内視察

■ 7月23日(火)~24日(水) 警察・商工労働委員会県内視察

 高田が属する「警察・商工労働委員会」は、4会派11名の議員(自民議連:6名、民主県政会:3名、広志会:1名、公明党:1名)からなり、警察及び商工労働行政に関する審査及び調査を行っています。 そしてこの度、委員会メンバーで、県内の警察及び商工労働に関する実態と課題を把握すべく、以下の視察を実施しました。

①広島東警察(広島市東区)

 広島東警察署は、2018年9月に、中区富士見町から東区二葉の里に移転し、同時に、管轄もシンプルに見直され、東区と安芸郡府中町になりました。

 署長より、組織体制及び施設概要、直近の犯罪及び交通事故情勢などについて説明を受けました。管内の令和元年上半期の犯罪認知件数は、昨年比38%(234件)減少しているにもかかわらず、府中交番エリアでは、28%(31件)増加していると言うことでした。理由は、イオンモール府中付近での自転車盗などの窃盗が増加しているとのことでした。

② あい保育園仁保(広島市南区)

 あい保育園は、(株)アイグランが運営する認可保育園の一つです。この保育園では、広島県が運営する「ひろしまサンドボックス」の仕組みを活用し、「AI/IoTを活用し保育現場の安心安全管理のスマート化」の実証実験に取り組んでいます。

 会社の概要など重道代表取締役から説明を受けた後、うつぶせ寝や体動停止を検知するセンサーを園児全員に取り付け、午睡時の事故防止を行っている様子を見せてもらいました。また今後は、体温などのバイタルデータをセンサーで自動取得しデジタル連絡帳に記載し、更には解析を行うところまで目指しているとのことでした。

 このシステムが完成すれば、園児の安心安全が確保できると同時に、保育士が不足している要因の一つである「責任の重さ、事故への不安によるストレス」の軽減につながり、社会問題の解決につながります。広島発でこのシステムを全国に発信することが出来たら、どんなに素晴らしいだろうと思いました。

③福山城(福山市丸の内)

 福山城は2022年に築城400年となり、これに向けて様々なのイベントが準備されています。そして今年は、初代藩主の水野勝成入封400年にあたり、記念イベント開かれています。その概要について、福山市の担当者から説明を受けました。

 広島でも、浅野氏広島城入城400年記念事業を実施しており、これとうまく連携することで、お互いの価値を高めることができないものかと感じました。

④オーザック(福山市 鞆町 )

 (株)オーザックは、ワイヤソケットやワイヤ端末金具などを製造する、従業員40名の会社です。

 この会社の特徴は、なんといっても「働き方改革」に労使一体で本気で取り組んでいると言ことです。

 取り組みの概要について説明をしてくださったのは、岡崎瑞穂専務取締役で、内閣府の「働き方改革実現会議」の有識者議員の委嘱を受けるなどして活躍されてきた方です。社員を家族と考え、顧客満足のためには従業員満足が前提であることを強く訴えられました。その結果として、年間の残業時間はほぼゼロ、有給取得日数も多く、定着率は95%以上とのことでした。これまで、多くの方から、従業員満足が重要であるとの発言は聞いてきましたが、この度ほど肚に落ちたのは初めてだと感じました。

➄古民家カフェ&宿 むすび(三原市須波)

 むすびは、瀬戸内を一望できる国道185号線沿いにあります。以前は高級料亭だったようですが、廃業後は空き家になっていたそうです。そんな時、現在のオーナー夫婦の目にとまり、今年の5月からカフェ&宿 むすびに生まれ変わりました。

 そこで、オーナー夫婦から、開店に至った経緯や苦労などについて説明を受けました。お二人は、大阪在住でしたが、 どうしても「お客様に食事を提供する仕事がしたい」と言う思いと、物件の良さにほれ込み、三原に移住されたとのことです。都会から移住した人の目から見ると三原は、恵まれた自然や、人と人のつながりや温かさなど、なぜもっとPRしないのかと不思議に思うぐらいとのことでした。確かに、長く住んでいると当たり前に思えることが、他から見ると素晴らしいことはあるのだと思います。そのような目で見ると、広島にはまだまだ魅力的な場所があり、広島に住んでみたいと思って頂ける場所が沢山あるのかも知れません。